北海道の名物料理と言えば、ジンギスカンもそのうちのひとつですよね。北海道では、ラム肉ブームが巻き起こる以前から味付きジンギスカンは家庭の食卓にも上がる人気メニューでした。北海道人に幅広く知られている、秘伝のタレにじっくり漬けられたジューシィな肉が自慢の「松尾ジンギスカン」をはじめ、厚切り肉が魅力の「長沼ジンギスカン」などがポプュラ−ですが、地域によっては個性的な自家製タレに漬け込んで作った、またひと味違うジンギスカンにめぐり合えるので色々試してみて下さい! 個人的には滝川市の「花尻ジンギスカン」もお勧め。すりおろした野菜やフルーツのエキスたっぷりのタレになじんだ柔らかな肉が最高なんです!

 北海道ジンギスカンの特徴はジンギスカン専用の鍋にもあります。円状の真ん中が盛り上がった鉄鍋です。小高い部分に肉をのせ、周りに野菜を引き詰めるのがオーソドックスな焼き方。肉汁とタレがあいまって鍋肌をつたい、周りの野菜にしみ込むという寸法で、実に良く考えられたお鍋なのです。札幌の某ジンギスカン専門店は、さらに美味しく食べさせるために、独自に特注でつくらせた鉄鍋を使用するといったこだわりようで、連日常連客や地元人で賑わい、中には予約をして遠方から訪れる人も少なくありません。この某店の鍋、やはり中央がもりあがった円形の鉄鍋なのですが、鍋に細いスリットが入っているため、炭の直火で程よく肉に焼き目が付きさらに食欲がそそられます。周りの溝が深くなっていて、たっぷり滴った肉汁で”揚げる”ように焼いた野菜も絶品! ここではフレッシュな生ラムが1枚1枚手切りをして出されており、さっぱり味の自家製タレでいただけば至福の味わい…。2人前はペロッといけますよ。

 

 ここ数年で札幌を中心に北海道各地で生ラムブームが起こり、「マトンの独特なフレーバーが苦手」という人にも受け入れられています。生後2年以内の羊肉は柔らかでクセも少ないのです。味付けジンギスカンも美味しいけど、生ラムもイケます! ”味付け””生”どっちにしろ、ラム肉はローカロリー・ローファット・ローコレステロール、さらに脂肪を燃焼してくれるカルニチンの含有量が豊富という点で女性の間でも人気があります。ジンギスカンの店にできる行列の中に、若い女性同士の客の姿もよく見られます。栄養たっぷりで美容にも良い『ジンギスカン』。大好きです!

 

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