かつてニシン漁で賑わった留萌市。
ニシンの群来が訪れると番屋では
数の子や身欠きニシン作りに明け
暮れたという程です。ニシン網元
経営の中心となった「佐賀番屋」
「旧花田家番屋」 などが、当時の
ニシン漁経営の様子を色濃く残す
貴重な資料として北海道遺産に
指定されました。



 ”ニシンが創った町”留萌市の「留萌ニシン街道」。かつてニシンの郡来が海を埋めつくしました。 ニシン網元経営の原型を残す「佐賀番屋」は、当時のニシン漁経営の設備やニシン船と漁具の他、生活用品などもそのまま残されています。この貴重な資料が、国の重要文化財や、「留萌のニシン街道」として北海道遺産に指定されました。

                        『佐賀番屋』  

 

 下写真「旧花田家番屋」は、北海道に現存するものの中では最大の規模を有し、既に稀有となった古民家建築物ニシン番屋の代表的な遺構です。明治38年頃、当時の素封家花田伝作によって建てられたもので、最盛期には18ヶ統の鰊定置網を経営する道内屈指の鰊漁家でした。玄関を入ると左手に親方の住所兼執務所、右手に「ヤン衆」と呼ばれる雇い漁夫が溜まる場所を配置しています。往時は200人を超えるヤン衆がこの大空間にひしめき合い、ニシンの群来を待ちかまえていました。ヤン衆たちの溜まり場となる広い居間や寝台などからなるとても大きな建物です。

 現在は道の駅「おびら鰊番屋」を併設し、通年公開されています。毎年5月下旬には「鰊番屋まつり」も開催され、多くの来場者でにぎわっています。

『旧花田家番屋』  

 

  観光スポット『留萌市海のふるさと館』
     
    夕日を眺めながら魚介料理に舌鼓
 黄金岬の丘の上には「留萌市海のふるさと館」があります。日本海を一望することができるこの場所は、かつてニシンの郡来を見張るにはかっこうの場であったことでしょう。館内にはさまざまな設備や活動が展開されており、今では忘れ去られた生活文化の発掘やその体験などもでき、旅行者にとっても楽しめる催しが行われています。海側に面したレストランでは、夕日を眺めながら、シーフードメニューを味わえます。

 

『留萌市海のふるさと館』  

  
 

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