今回も「いわみざわ　花と緑の少年団」の活動から。

写真１　実物図鑑作成中

９月２５日、この日は秋の少年団の活動で、実りの秋にふさわしい、「木の実、草の実　実物図鑑」を作ることになった。猛烈な台風１８号が９月８日に北海道に上陸したあとで、利根別の森の中もあちこちで倒木の光景が見られた。未熟なドングリもことごとく地面に振り落とされていた。
　子供達は自分が立派な図鑑を作成しようと一生懸命実を探しては台紙にセロテープで貼り付けていった。

　オオウバユリの果実から出てくる多量の種子を見て感動したのは、かつての私と同じだった。（写真２）

写真２　膨大な数の種子が入っているオオウバユリ

　カエデやシナノキと同じように翼がついていて、皆で飛ばしてみた。

　色鮮やかで宝石を思わせるツルリンドウ（写真３）、奇妙な形のヤブハギ（写真４）など、植物達の種子散布に賭ける情熱が感じられる。

写真３　ルビーのような ツルリンドウの果実	写真４　ヌスビトハギ（盗人萩）と 同じ盗人の足の形に似たヤブハギの果実

休憩地点の中央園地には四阿があり、そこにはこの辺では珍しい「ダンゴムシ」がいる。（写真５）

写真５　お見事！　丸まったダンゴムシ

　カブトムシと同様に北海道では新参者。でも丸くなって転がるのでおもしろいから、たちまち子供達の人気者だ。
　子供達には、「今度保健所でキノコの展示会があるのでその見本を採って来て欲しいと頼まれた」と言って、保健所のお手伝いもしてもらった。
最近スーパーなどでも栽培品が売られるようになったヤマブシタケにも出会った。（写真６）

写真６　たまに出現するヤマブシタケ

　ウオーキングセンターに戻り、お弁当とキノコ汁を食べてから、実物図鑑を完成させてそれぞれ自宅に持ち帰った。

（続）