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作者紹介 |
■第1話 和琴のキャンプ 道東に引越してきてから、あちらこちらのキャンプ場へ足を運んだ。なかでも屈斜路湖にある「和琴半島湖畔キャンプ場」には、大切な恋人にでも会いに行くかのように惹かれ足を運んでいる。 その理由を自分なりに考えてみると、野田知佑の「日本の川を旅する」を ![]() そして6月の某日。また恋人と出会う為、屈斜路の和琴に車を走らせた。 兼ねてから友人と一緒にキャンプをする約束をしていたが、その友人が急遽来られなくなったというので、家族だけでのキャンプになったのだった。 和琴に到着してみるとテントはまばらだった。時より強く吹く湖からの風は気にはなるが、こんなに人が少ないキャンプを満喫できるのはとても嬉しい。 ![]() いつものように小さいテントをはり、自分のスペースを作り上げる。そして、焚火台に火を入れて夕食の準備をする。娘2人は相変わらず風の強い中遊んでいる。風は中々止まないが、焚火の炎を眺めながらウイスキーを飲み、そして静かにボブ・ディランの「風に吹かれて」をハーモニカで吹いた。 そして日がくれ、子供達とテントに入り眠った。夜中トイレの為目を覚まし、空を見上げる。無数の星が瞬いている。暫くその星をながめていた。 朝、昨日の風は嘘のように止んでいた。いつもの静かな湖がそこにはあった。 ![]() 湖・山・そして空。何度来てもいい場所だ。 またこの恋人に会いにこよう!何度でも・・・そしてまたこの風景を眺めながら酒を飲もう。そんな和琴のキャンプだった。 |
(続) |
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