■地方記者日記147
血圧 |
by大谷地恋太郎 |
昨年発症した十二指腸潰瘍は、薬のおかげでほぼ完治したが、月に一回の診断は続いている。
その診断に先日行った時だ。血圧をいつものように測っていて、下の方の数値が高くなっていることを、医師に指摘された。
確かに数値を見るとここ数回の数値が、やや高いまま推移している。生まれてこの数十年、血圧が高いとか低いとか指摘されたことは今までないので、ちょっといぶかしげになった。
医師は続けた。塩分を摂りすぎていないか、と。
診断はそれで終わったが、塩分の摂りすぎかどうか、思い当たる節があったのだった。
そう、焼き鳥のたれではなく塩を食い過ぎた、というのも事実だが、もっと別のものを摂りすぎていた。
スポーツドリンクだった。
僕はずっと朝のジョギングを続けている。ここ数年はそれに伴って、摂取する水分の質や量を考えるようになった。
ジョギングの前、ジョギングの後、飲む水はいろいろだが、吸収しやすいドリンク、ということで、スポーツドリンクを結構飲むようになった。特に夏場はジョギングでの発汗が異様に多くなり、水分補給は必要だ。
糖分が多いのが気になるが、ミネラルウオーターだけを飲むよりは、飽きずに飲み続けることが出来る。ポカリスエット、バーム、ビタミンドリンク、エネゲン、へルシアウオーターなど。
飲みやすいのは、それなりの成分が含まれているからだろう。
各ドリンクの成分表を見て、納得した。
そうなのだ、ほとんどのドリンクにナトリウムが含まれているのだ。飲んだときの浸透圧を考えて入れているのだろう。吸収しやすくさせているのだ。ナトリウム。塩化ナトリウムこそ食塩そのものなのだ。
その量も、よくよく見てみると異様に多く含まれているのだ。
僕の血圧の下の数値が高くなってきたのは、このスポーツドリンクの摂りすぎが原因だったのだ。
ジョギングのためにいいと考えていたスポーツドリンクが、健康を害し始めたということだろう。
確かに水分補給は必要だ。サッカーJリーグの試合を見ていても、プレーが止まると選手は同じようにドリンクをしている。激しいスポーツにはドリンクが特に必要になる。
しかし、あのサッカーで用意されているドリンクは、すべて真水であることが多い。真水で十分なのだ。
サッカー選手だけではない。スポーツ選手だけではなく、一般人も水分補給は必要だ。
しかし無理にスポーツドリンクを摂る必要はないということなのだろう。
みんな気を付けようね。
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(続き)
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