大谷地恋太郎の地方記者日記

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作者紹介
ペンネーム:大谷地恋太郎
日本各地を転々とする覆面記者。
取材中に遭遇した出来事や感じた事を時に優しく、時に厳しくご紹介します。

(以下は大谷地氏とは関係ありません)

町村 金弥(1859-1944)
現在の福井県越前市生まれ。1871年(明治4)上京、東京工部大学予科を経て1876年(明治9)札幌農学校2期生となる。農学校にて酪農研究家エドウィン・ダンの指導のもとアメリカ式農場経営法を学び、北海道の開拓及び北海道農業の近代化の礎を築いた。「北海道酪農の父」。

■地方記者日記147
 血圧
by大谷地恋太郎

 昨年発症した十二指腸潰瘍は、薬のおかげでほぼ完治したが、月に一回の診断は続いている。
 その診断に先日行った時だ。血圧をいつものように測っていて、下の方の数値が高くなっていることを、医師に指摘された。
 確かに数値を見るとここ数回の数値が、やや高いまま推移している。生まれてこの数十年、血圧が高いとか低いとか指摘されたことは今までないので、ちょっといぶかしげになった。
 医師は続けた。塩分を摂りすぎていないか、と。
 診断はそれで終わったが、塩分の摂りすぎかどうか、思い当たる節があったのだった。
 そう、焼き鳥のたれではなく塩を食い過ぎた、というのも事実だが、もっと別のものを摂りすぎていた。
 スポーツドリンクだった。
 僕はずっと朝のジョギングを続けている。ここ数年はそれに伴って、摂取する水分の質や量を考えるようになった。
 ジョギングの前、ジョギングの後、飲む水はいろいろだが、吸収しやすいドリンク、ということで、スポーツドリンクを結構飲むようになった。特に夏場はジョギングでの発汗が異様に多くなり、水分補給は必要だ。
 糖分が多いのが気になるが、ミネラルウオーターだけを飲むよりは、飽きずに飲み続けることが出来る。ポカリスエット、バーム、ビタミンドリンク、エネゲン、へルシアウオーターなど。
 飲みやすいのは、それなりの成分が含まれているからだろう。
 各ドリンクの成分表を見て、納得した。
 そうなのだ、ほとんどのドリンクにナトリウムが含まれているのだ。飲んだときの浸透圧を考えて入れているのだろう。吸収しやすくさせているのだ。ナトリウム。塩化ナトリウムこそ食塩そのものなのだ。
 その量も、よくよく見てみると異様に多く含まれているのだ。
 僕の血圧の下の数値が高くなってきたのは、このスポーツドリンクの摂りすぎが原因だったのだ。
 ジョギングのためにいいと考えていたスポーツドリンクが、健康を害し始めたということだろう。
 確かに水分補給は必要だ。サッカーJリーグの試合を見ていても、プレーが止まると選手は同じようにドリンクをしている。激しいスポーツにはドリンクが特に必要になる。
 しかし、あのサッカーで用意されているドリンクは、すべて真水であることが多い。真水で十分なのだ。
 サッカー選手だけではない。スポーツ選手だけではなく、一般人も水分補給は必要だ。
 しかし無理にスポーツドリンクを摂る必要はないということなのだろう。
 みんな気を付けようね。

(続き)



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