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作者紹介


ボンソワール山本

北海道根室市出身。新人時代のヴェトナム前線での取材を機に反戦・反体制?記事を書き続ける熱血ジャーナリスト。だから実名ではありません。趣味はススキノ探訪と海釣り。


いよいよ館内へ入ってみる。入場は無料である。
一歩足を踏み入れるとまず目に付いたのが薬棚に並べられた膨大な量の薬瓶。
そしてその奥にはこれまた大量の人形。
しかもその殆どが服を身に付けておらず、代わりにカラフルな紐で縛られている‥‥。

 

第一撃でいきなりKOを喰らった形になってしまった。
しかしここでひるむ訳にはいかない。更に館内へ歩を進めた。


思わず息を呑む光景

筆舌に尽くし難い程様々なものが館内には溢れていた。
文房具、雪下駄、古本と空き瓶、ミシン等の骨董品、注射器、戦前戦後の新聞、ヌ−ドグラビア写真、日本酒のラベル、終戦直後の少女雑誌、切手、マッチ箱、セクシーな下着などなど、などなど‥。
その全てが大量に館内を埋め尽くしている。まさに圧巻である。
そもそもこのコレクションは、館長がゴミ置き場に捨てられていたマネキン人形を発見した折に、散々使われた挙句古くなったらゴミのように捨てられてしまう物たちと歳を取るにつれ使い物にならなくなりいずれは捨てられてしまうかもしれない自分が重なってしまい、とてもそのまま通り過ぎる事が出来なくなりマネキンを持ち帰った‥というのが発端だそうで、以来古い物たちを集め続けているそうだ。
「いくらなんでも縛られた人形は捨てられてはいないだろう‥」という疑問は、ここでは何の意味も持たない。
ただただ、おびただしい数と種類の展示品に圧倒されるばかりだ。


大正〜昭和初期にかけての写真機

今は亡き『平凡』。色使いや表紙モデルに時代が感じられる

壁一面に貼られたグラビア写真。ヌードのものが大半

一升瓶のラベルも壁一面に貼られている
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