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作者紹介

鈴木周作(水彩色鉛筆画家)
1972年11月15日生まれ。
22歳から独学で水彩色鉛筆画を始める。
札幌、東京の画廊やカフェでの常設展示などを経て、
1999年頃から旅行雑誌、書籍の挿絵を担当。
2000年からはJR北海道のポスターや観光記念乗車券など
各種ノベリティグッズの制作を手掛ける。
2003年1月、東京・阿佐ヶ谷で個展開催。
2003年7月、はじめての絵本”赤帽、最後の日”(新世研)出版。
現在は主に絵本製作などの分野で活動中。


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■第十三話 −北海道地名かるたの旅(1) あ:足寄町−


 すっかりご無沙汰になってしまい恐縮です。

 実はですね、しばらく前から汽車を離れて、とある企画に専念しておりまして・・・

 「北海道方言かるた」という商品をご記憶でしょうか? 昨年、一昨年あたり、結構話題になっていたようですが、このたび続編として「地名編」を作るという企画が持ち上がって、なぜか私にその挿絵のお話が回ってきたようなワケなんです。

 前作が実に数万部の大ヒット商品で、しかも挿絵があの「はた万次郎」先生だというので、ホントに私なんかで大丈夫なんでしょうか?と逆に心配してしまったのですが、そこはまぁ、お引き受けしたからには、この商品を新・北海道名物に育てあげる意気込みで、私なりに精一杯努めさせて頂いたつもりです。

 そんなわけでこの連載、しばらくは「北海道地名かるたの旅」と題して、かるたの絵札に添って北海道各地の風景をご紹介して参りたいと思います。北海道民の皆様も、北海道が大好きな皆様も、北の旅路に思いを馳せながら、しばしお付き合い願えれば幸いです。

 −北海道地名かるたの旅(1) あ:足寄町−

●足寄町の螺湾ブキ
 アイヌのコロポックル伝説に所以のある足寄の螺湾ブキは、「日本一の大きなフキ」としても有名である。フキの下を馬に乗って通ることもできた。螺湾川沿いの豊富な栄養分を元に、天に向かってすくすくと葉を伸ばしている。
 (句・絵・解説:「北海道地名かるた」より)

●画家より
 「こういう構図で・・・」と依頼を受けた時、最初はまぁ、絵画的なデフォルメなんだろうと思って描き始めたわけですが、調べてみると足寄の螺湾ブキというのは、子供どころか優に大人の身長を超えるものまであると知って、描いた本人がビックリしている次第です。

 足寄を通る「ふるさと銀河線」は、恥ずかしながらまだ作品らしい作品を描いた記憶がないのですが、数年前、とある文庫本の挿絵として、無彩色の鉛筆素描ですが1枚だけ描いていたのを思い出して、今回はそれに軽く色をつけてみたものをお目にかけたいと思います。

 旧国鉄の赤字ローカル線を第三セクターで引き継いだこの鉄道も、訊けばいよいよ廃止が取り沙汰されているとか。
 ヨソモノが軽々しく口を出すのは憚りますが、北海道と汽車旅を愛するひとりとして、事の成り行きを関心を持って見守りたいと思っています。


 ※「北海道地名かるた」は’05年3月発売!
   詳細は発売元(株)ディスカバ リークリエイティブの
   HPをどうぞ。  http://www.dfcp.net

北海道地名かるた

(続)



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