作者紹介
残間 正之
1953年1月29日、北海道生まれ。フォトジャーナリスト。ファッション、会社案内、カタログなどのコマーシャル写真を撮る一方で、アウトドア&釣り雑誌の企画や撮影、執筆も行う。世界61カ国の秘境に住む民族を訪ねつつフライ・ロッドを振る。著書多数。
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■第12話
南の島もいいけれど、やっぱり北海道!
雑誌の取材や締め切りに追われつつ、「なんかな〜」なんて思うことが多い。いつもだったら、今頃のシーズンはネオプレーンウェイダーに身を包んで道南の海辺を歩いているのだが、今年は東京多摩川のコイで我慢せざるえない状態。トホホである。
最近、「1ヶ月10万円生活」というTV番組が気に入っている。だが、登場するのは圧倒的に南の島が多い。洋服代と暖房費がかからないせいだとは思うが、ボクには無理だ。南の魚ははっきりいって不味いし、肝心なヤマベやイワナなどの渓流魚がいない。おまけに暑いのが苦手だ。
その番組に一度だけ北海道の月10万円生活者が登場したのだが、その御仁ははっきり言って仙人状態。「北の国から」の五郎さんにも負けない創意工夫と我慢を我慢と思わない人だった。どう考えても、ボクには無理である。
だがしかし、正直いって「1ヶ月10万円生活」が目下のボクの目標である。場所は北海道、それも道南と決めている。できれば小樽かニセコ周辺。週に2回ほど沖に出て、漁があったときだけ料理を振る舞って心付けをもらい、あとはのんびり囲炉裏の火をかき回しつつ過ぎ行く時間を楽しむ・・・。
いやはや贅沢な望みだとはわかっている。10年以上前から北海道移住を計画していながら、未だにできないのである。やる気が無いと言われてもいたしかたない。だがしかし、今回は本気だ。もっか、そんな隠遁生活に向けて準備中である。
昨年末にはフォトライブラリーを立ち上げた。ブログも立ち上げた。
ホームページもリニューアルした。嫌いなTV出演も受けた・・・。
とりあえず話題作り、そして、そして、肝心な移転先の確保と当面の軍資金・・・。
押し入れに40万枚の写真が眠っている。だれか1枚10円で買ってく
れませんか〜
(続)
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